出生前検査
出生前検査とは赤ちゃんが生まれる前に子宮内の胎児の異常や状態を調べる検査です。
通常の妊婦健診で毎回行なっている超音波検査もそのひとつですが、 この検査では主に胎児の発育状態や異常、胎盤や羊水量などをスクリーニングしています。
- 胎児診断目的の超音波検査
- 胎児染色体異常の検査
クアトロテスト
母体の血液検査によって胎児の異常が在るかどうかを推定する検査です。
開放性神経管奇形、18トリソミー、ダウン症候群のスクリーニングができます。
ただし、結果は確率を示すだけで確実な診断には他の検査を行う必要があります。
検査は妊娠15週〜18週に通常と同様の方法で採血し、血液を分析することで知ることができます。結果はおよそ7〜10日ででます。
予約は必要ありませんが、結果によって次の検査(羊水検査など)を希望される方は早い時期での検査をお勧めします。
羊水検査
胎児の染色体検査を行う方法の一つとして羊水を採取し、その中に含まれる胎児由来の細胞を培養、その染色体検査を行います。
できる限り早い時期に結果を知りたいわけですが、検査には10〜20ccの羊水が必要であり、子宮内の羊水量から安全性を考えると当院では妊娠16週から18週の間に羊水穿刺を行い羊水を採取します。
腹部から針を刺し子宮内の羊水を採取するため安全性には十分に考慮する必要があります。穿刺の刺激による流産や破水のリスクは0.1〜0.3%であり、感染にも注意が必要です。
そのために、十分な時間を確保するために入院とし、検査前から点滴による流産予防を行い、検査後は内服薬による感染予防も追加します。また、穿刺時の負担、痛みを軽減するために局所麻酔を行いできる限り細い針を使います。さらに、穿刺時には最新の超音波と専用の器機を使用し、子宮内の胎児や胎盤などを見ながら羊水を採取します。
検査の前に
検査は予約制で、同意書も必要ですので1週間以上前に来院の上、説明と手続、必要に応じて血液検査を受けてください。
検査当日
- 日帰り入院とします
- 入院時に診察を行い流産の兆候がないかをチェックします
- 検査前に流産予防のために子宮収縮抑制剤の点滴を行います。この点滴は検査後しばらくの間続けます
- 超音波検査で胎児の状態、胎盤の位置など子宮とその中の状態を確認します
- 穿刺部位を決定しそこを中心にイソジンで広範囲に消毒を行います
- 穿刺部位に局所麻酔を行い、超音波ガイド下で穿刺、羊水を採取します
- 検査後しばらく安静の上、歩行可能とし、その後、超音波で再度異常がないかを確認後退院となります
退院後の生活
- 食事の制限はありませんが当日は自宅で安静にしてください
- シャワーは当日から可能、浴槽に入るのは3日目からとしてください
- 約1週間後に外来受診してください
- 検査後の内服薬(抗生剤・子宮収縮抑制剤 )は必ず服用し、腹痛、性器出血、発熱など何か問題があれば連絡あるいは早期に受診してください
- 染色体検査の結果は約2週間後に出ますので外来を受診していただき医師が説明を行います。(一部の染色体についてはFISH法により数日で異常の有無をかなり正確に知ることができます。別途費用がかかります。)
