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できるだけ自然に!(ステップアップ治療)

# 経済的にも身体的にも少しでもみなさんの負担を軽くするため、できるだけ自然に近い妊娠を目指して
います。このように妊娠へのプロセスに医療が介入する度合いの低い方法から段階的に試していく治療の 進め方を、ステップアップ治療といいます。

当院でも、このステップアップ治療をとり入れていますが、不妊原因や奥様の年齢、ご夫婦の希望によっては、 その限りではありません。みなさんが不妊治療のベルトコンベアに乗せられているような気持ちに ならないよう、十分な対話を持ち、ご夫婦の納得のもとに治療を進めていくことを大切に考えています。

体外受精は、最後の手段ではありません

体外受精や顕微授精をすすめられると、「ついに、最後の治療段階までのぼりつめてしまった。
これでもしもできなかったら、後はないんだ……」というような思いにとらわれる方も多いことでしょう。
でも、それは間違いなのです。
確かに体外受精と顕微授精は、ART(生殖補助技術)と呼ばれる高度な技術を用いており、 ステップアップ治療の中では医療の介入度が最も高い治療段階です。でも、決して最終手段では ないのです。

たとえば、排卵誘発剤で卵巣刺激を行った体外受精がうまくいかなかった場合には、次の体外受精 までの間、2周期(約2カ月)程度、卵巣をお休みさせなくてはいけません。
この間は、卵管の通過性に問題がない方であれば、AIH(人工授精)を行ったり、 精神的に疲れたご様子のときは「気分転換に、 ご夫婦で旅行でもいかがですか?」などとすすめたりしています。
その結果、見事に妊娠されるケースも珍しくはありません。

とくに比較的高齢の方の卵子は老化によって質が落ちていることが多いので、体外に取り出されることで 受けるダメージも大きく、自然妊娠をねらったほうが中にはうまくいくケースもあるということでしょう。

つまりステップアップ治療は、いくらでもUターン可能なのです。